こんにちは!ドイツ在住のSoyです。
ドイツの冬の風物詩といえばクリスマスマーケットですよね。
11月後半からのアドベント期間には、ドイツの各エリアでさまざまなクリスマスマーケットが催されます。
日本で有名なドイツ三大クリスマスマーケットは、ドイツ最古のドレスデン・ドイツ一有名なニュルンベルク・ドイツ最大のシュトゥットガルト。
一体どこが一番魅力的なの??と迷っているあなた。本場のクリスマスマーケットを楽しみたいならまずは絶対ドレスデンです!
今回は、ドイツ最古のクリスマスマーケット、ドレスデンの「Striezel markt(シュトリーツェルマルクト)」についてご紹介します♪
(ちなみに余談ですが、ドイツ人の友人に聞いても「ドイツ三大クリスマスマーケット」なんて知らない、と言われます。うむ……これは日本の旅行会社が作った標語なのか!?それでも、ドレスデンのクリスマスマーケットはドイツ人の間でも有名です♡)
ドレスデンのクリスマスマーケットStriezel Marktの歴史
ドレスデンのシュトリーツェルマルクトは、さかのぼること1434年に始まったとされます。
当時、クリスマス前の4週間にあたるアドベントは、キリスト教の断食期間でした。そのため、肉が全く売れない時期だったのです。そこで、精肉店の組合が国王の許可を取り、「クリスマス用の肉」という名目で週に1度の精肉市場を開くことになりました。これが、現在のシュトリーツェルマルクトの起源なんですね。
この精肉市場が長年にわたり成長を遂げ、お菓子やオーナメントを取り扱うようになって、現在のような大規模なクリスマスマーケットになりました。
今では毎年、国内外問わず大勢の人が訪れる最も有名なクリスマスマーケットのひとつとして、人々の心を虜にしています。
ドレスデンのクリスマスマーケットStriezel Marktの特徴
ドレスデンのシュトリーツェルマルクトでは、ハンドメイドのクリスマスの飾りや、クリスマス用のおもちゃ、陶器の食器や宝飾品など、さまざまなものが売られています。
また、体が温まる食事やクリスマスマーケットの代名詞「グリューワイン」、そしてスイーツなど、美味しいものも盛りだくさんです。
ドレスデン・シュトリーツェルマルクトの最大の特徴、それは屋台の装飾です!
ドレスデンのシュトリーツェルマルクトには、約200もの屋台が軒を連ね、その屋台の装飾は屋台を出しているそれぞれのオーナー達によって、細部までこと細かにデコレーションされています。
美しいクリスマスの天使やトナカイ、サンタクロースに贈り物の袋、きらびやかな電飾など、屋台の飾りをひとつひとつ見ていくだけでもワクワクが止まりません(๑˃̶ω˂̶๑)
また、子供が遊べる小さな観覧車やメリーゴーランドなどもあって、遊園地さながらのメルヘンな空間を親子揃って楽しめます。
さらに、広場の中心にはステージが配置されており、そこではプロ・アマ問わず音楽などのパフォーマンスが行われて、より一層クリスマスマーケットの雰囲気を盛りたててくれるんです♪
ドレスデンのシュトリーツェルマルクトは、だいたい11月の初め頃からマーケットの設営が始まります!もうそろそろですね〜
ドレスデンのクリスマスマーケットStriezel Marktの基本情報(2018年)
2018年の第584回ドレスデン・シュトリーツェルマルクトは、11月28日〜12月24日に行われます。
11月28日のオープニングセレモニーは、十字架教会にて15時から行われます。こちらは入場無料で、観光客など、どなたでも参加できるようです。教会の聖歌隊による賛美歌など、ミサが行われます。
その後、16時からシュトリーツェルマルクトの会場にある舞台にて、市長による挨拶が行われ、いよいよ開幕です♪
「シュトリーツェル」はドイツのクリスマスのお菓子「シュトーレン」を意味するのですが、ドレスデンはこのシュトーレンの本場なんですね。開幕式では、西暦にちなんで2018mmの長さのシュトーレン入刀が行われます!
天使やシュトーレンの妖精に扮した女の子たちによって、お客さんにも配られるようです。この記念すべきシュトーレン、ぜひ食べてみたいですね♪
12月8日には、シュトーレン祭が開催されます。見所はなんといっても、巨大なシュトーレン!このシュトーレンは世界記録を保持しており、その大きさ、もとい重さはなんと、4トンだそうです!
ドレスデンにいる、およそ120ものパン職人や菓子職人たちによって総出で作り上げられるこの巨大シュトーレンは、一見の価値ありです。この巨大シュトーレンをワゴンに乗せてマーケットまで音楽隊とともに行進する様子も必見ですよ♪
ドレスデン・シュトリーツェルマルクトは、期間中10時〜21時の時間で営業しています。最終日の12月24日だけはお昼までとなっていますので気をつけましょう。
場所は旧市街のAltmarktで行われます。
ドレスデンにある他のクリスマスマーケット
ドレスデンのクリスマスマーケットといえば、シュトリーツェルマルクトが有名なんですが、実はドレスデンの街中には、他にも魅力的な個性あふれるクリスマスマーケットが立ち並んでいるんです!その中でも私のお気に入りをご紹介しますね。
Augustus Markt(アウグストゥスマルクト)
新市街とアルバート広場を結ぶメイン通りに、約500メートルの長さで白とゴールドに彩られたロマンチックなクリスマスマーケットがあります。これがAugustusmarktです。
このマーケットの目印は、存在感のあるブルーの電飾で彩られた大きなツリーです。
奥にずーっと白い屋根の屋台が続いているのが見えますね。グリューワインのスタンドが数多く立ち並び、珍しいBIOのグリューワインや、ピンクの軽めのグリューワインもありましたよ♪
開催期間(2018年)は11月29日〜12月23日となっています。
場所:Hauptstraße
Weihnachtsmarkt an der Frauenkirche (聖母教会横のクリスマスマーケット)
こちらのクリスマスマーケットは、聖母教会からドレスデンの中心を流れるラベ川へ向かう一本の狭い小道「Münzgasse(ミュンツガッセ)」に開かれるマーケットです。
これが、めちゃ小道なのでめちゃ狭いんです!このめちゃくちゃ狭い道をですね、めちゃくちゃたくさんの人が歩くんです!
参照:Weihnachtsmarkt an der Dresdner Frauenkirche
全然進めません(笑)。進めないけど戻れない、そんなクリスマスマーケットでした(笑)。
それでもなぜオススメしたいかと言いますと、このマーケットでしか食べられないスイーツを発見したからなんです!クリスマスマーケットのグルメとして、次の項でご紹介しますね。
こちらのマーケットの開催期間(2018年)は11月28日〜12月24日となっています。
場所:聖母教会の横から
Weihnachtsmarkt im Mittelalter(中世のクリスマスマーケット)
そして中でも一番心ときめいたのがこちら、Weihnachtsmarkt im Mittelalterです!
このクリスマスマーケットの入り口には、中世の騎士のような格好の門番が立っています。中へ入ると、屋台も屋台の売り子さんの衣装も、すべて中世を模した別世界となっていて、とてもワクワクしました♪
参照:Weihnachtsmarkt im Mittelalter
こちらのマーケットでは、中世の雰囲気だけではなく、美味しいものはもちろん、音楽の演奏も楽しむことができます。開催期間(2018年)は11月28日〜12月23日となっています。
場所:Stallhof
ドレスデン・クリスマスマーケットのグルメ
食いしん坊なSoyとしましては、旅行の醍醐味といえば「食事」なんですよね。現地で食べられる不思議で美味しい食べ物たち♡これをなくして旅行を満喫することはできません!
というわけで、ドレスデンのクリスマスマーケットで食べたグルメをご紹介します♪
シュトリーツェルマルクトのポテト入りソーセージとアイヤープンシュ
ダイス状の小さなポテトが入った珍しいソーセージと、タマゴセーキのホットドリンク(アルコール入り)です。生クリームはありとなしが選べます。
このマグカップは、マーケットのロゴと訪れた日の西暦などが入っているので、記念品としてぴったりですね♪ 支払いのときに、このマグ代も支払っているので、屋台へ返品するとマグ代も返ってきます。何度も飲みたい人にはありがたいシステムです(๑´ڡ`๑)♡
シュトリーツェルマルクトのプルドポークバーガー
マヨネーズとキャベツ(おそらく)のサラダが前面に見えていますが、このバーガーのメインはプルドポークです。プルドポークは、長時間煮込んでホロホロになった柔らかい豚肉で、このバーガーがもう絶品でした!今でもこのプルドポークが恋しくてたまりません。
アウグストゥスマルクトのアフリカンディッシュ
こちらは、500mに渡る長いクリスマスマーケット、アウグストゥスマルクトで見つけたアフリカ料理です。こちらのマーケットには、他にも多国籍な屋台があって興味深かったですね。
このアフリカ料理は、ライスの上に6種のソースがかかっています。これもまた絶品でした!日本人とアフリカ料理の相性って良いんですね。すごく美味しかったです。しかも、見るからに健康的な食事じゃありませんか。こちらもまた、ぜひもう一度食べたい一品です。
アウグストゥスマルクトのBIOグリューワインとピンクのグリューワイン
グリューワインの屋台が多いアウグストゥスマルクトでは、珍しいグリューワインを見つけることができます。BIOのワインや白ワイン、ピンクのワインがありました。ピンクのグリューワインは、心なしか軽めだったので、お酒に弱い私も飲めましたよ♪
こちらのグラスも、マーケットの名前と西暦が入っているので記念に持ち帰るのも良いですね。
聖母教会横のマーケットで見つけた燃えるグリューワイン
こちらは、Feuerzangenbowle(フォイヤーツァンゲンボウレ)という、珍しいグリューワインです。ドレスデンでも、聖母教会横のマーケットでしかお目にかかれませんでした。
写真ではわかりにくいですが、砂糖の塊が燃えているんですね。これが溶かして飲みます。フォイヤーツァンゲンボウレは、普通のグリューワインよりもアルコール濃度が高い強めのお酒ですので、お酒に弱い方は注意してくださいね^^
聖母教会横のマーケットで温かいスイーツを♪ベイクドアップル
クリスマスの時期はとても寒いですよね。いくらクリスマスマーケットでワクワクしても、体の寒さはごまかせません。そんなときに出会ってしまったこちらのベイクドアップル♡
優しい甘さとあたたかさで、心も体もほっこりします♪
中世のクリスマスマーケットでひよこ豆のスープ
Stallhofに設営される中世のクリスマスマーケットでは、(日本人にとって)少し変わった食事を楽しむことができます。こちらは、私が寒さに耐えかねてオーダーしたひよこ豆のスープです。
これがまためちゃくちゃ美味しかったー!冷えた体を内側から温めてくれるほっこり栄養満点のスープです。
ちなみに、横に写っているのがこの中世マーケットで手に入る記念マグです。とても個性的ですよね!グリューワインをオーダーするとゲットできますよ♪
この他にも、中世のクリスマスマーケットではボリューム満点のグルメを楽しむことができます。このお肉もすごいですね!
夫はこのサンドイッチ(?)を食べてたのですが、これがまためちゃくちゃ美味しかったです!しかし、中身がなんだったのかすっかり忘れてしまって……。お肉と野菜のスープっぽいものだったような。ただただ美味しかったことだけ覚えています(笑)。少し変わったサンドイッチでした。見つけたら是非トライしてみてくださいね。
ドレスデンは魅力溢れるクリスマスマーケットの街
いかがだったでしょうか。ドレスデンのクリスマスマーケットといえば、ドイツ最古のシュトリーツェルマルクトが有名ですが、実は他にも魅力的なクリスマスマーケットがたくさん立ち並んでいるんですね。
最低でも3日間は滞在して、ドレスデンの街全体を楽しんでいただきたいです♪
私も絶対にもう一度行きたい場所のひとつなので、必ず再訪したいと思います。
みなさま、良いクリスマスをお迎えくださいね♪
ドレスデンのクンストホーフパッサージュで芸術鑑賞しよう