犬に鳥の骨を与えてはいけない?よく考えれば答えは明白

鶏

こんにちは、Soyです。

先月、3才まで実家で両親と暮らしていた犬(マメ)を、ドイツへ連れて来ました。毎日元気に過ごしています。

マメ

私は、以前から犬の食事について、どのドッグフードがいいのか、人間の食べ物では何を食べさせてはいけないかなど、インターネットでよく調べていました。

その中でも驚いた情報は、「鳥の骨が犬にとって危険だから与えてはいけない」というもの。骨といえば犬の好物としてイラストなどでも犬の隣に描かれるものものなのに、どうして危険なのだろうと思いました。

今回は、犬に鳥の骨を与えることについての考察と、犬用のお肉を販売しているショップをご紹介します。

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ホームレス犬に骨付の鶏肉を与える支援活動

私はインスタグラムで、野良犬に鳥の肉を与えて支援している人をフォローしています。彼の映像をよく見ていたため、「鶏肉・鳥骨=与えてもいいもの」だと純粋に思っていました。

彼のインスタグラムは、ペルシャ語(?)なのでまったく読めないのですが、骨付の鶏肉を生で与えています。

これを見たあとに、「鳥の骨が危険だ!」という情報を見てもあまり腑に落ちませんでした。同時に、ネット上の情報はいわゆる「ウェブライター」などがちょっと調べて執筆したような記事が多いため、信用に値しないとも思っています。

一方で、「獣医監修」というような文言のある記事はどうなのでしょうか。まるで、「この印籠が目に入らぬか」と言わんばかりに「獣医」という文字を掲げ、獣医が監修した記事だから間違いはありませんと言いたげです。

ところが、そういった記事であってもなんら具体的な根拠を示さずに「〜だそうです」という曖昧な記述が多く、確信が持てません……。つまり、「危険だ・安全だ」ということは言い切れないわけですね。

たまたま事故で、裂けた骨が刺さり動物病院へ行くことになった。これでは決して安全とは言えません。では、すべてのドッグフードがすべての犬にとって安全かというと、これも間違いです。アレルギーが出ることもあれば、合わないフードは嘔吐させてしまうかもしれません。

かといって、危険だと言われている鳥の骨を与えて実験をしよう、と思う愛犬家もいないでしょう。

私が犬に鳥の骨を与えたい理由

なぜ私はこの鳥の骨にこだわっているのか。ドッグフードで事足りているのに。それは、やはり犬には長生きして欲しいし、犬にとって本当に健康的な食事を与えたいと思っているからです。特に口腔ケアの観点から、昔の犬が食べていた動物の骨を与えたいと思うようになりました。ドッグフードを断つことはできませんし、断つつもりはないですが、やはり加工食品なので完璧な食事だとは思いません。

加工食品があまり良くないのは、人間にとっても同じです。それでもみんな、加工食品を購入します。それは、どの業界でもあることですが、何かの商品を売るために恐怖心や不安を煽って需要を作り出すからなんです。すなわち、ドッグフード業界におけるそれは、「鳥の骨は危険だからダメ、安全なドッグフードを与えよう」なのかもしれません。

犬に鳥の骨を与えるために気をつけるべきこと

では、鳥の骨はどのような面で危険と言われているのか、具体的に挙げていき、それを1つ1つ解決していきましょう。

  • 鳥の骨は縦に裂けるため内臓を傷つける
  • 嘔吐・下痢を引き起こす

主にこの2点ですね。

まず1つ目の「鳥の骨は縦に裂ける」という点。たしかに、加熱した鳥の骨は縦に裂け、先端がとがります。では、解決策として細かく切ってあげるのはどうでしょうか。あるいは、犬が飲み込まないよう手で持ちながら与える方法も有効だと思います。私は、歯磨きガムを与えるときはいつもそうしています。

そして2つ目、嘔吐・下痢を引き起こすことについて。これは、少量ずつ与えるに限ります。もし、少量でもそういった症状を引き起こすようであれば、与えるのはやめた方がいいでしょう。

実は先日、動物病院で看護師さんたちがマメにおやつ(ドライフード)を与えてました(飼い主に許可なく、というのがなんとも外国らしいです)。そしてその夜、マメは嘔吐……。その日、いつものドッグフード以外では、病院でのおやつしか思い当たらないため、おそらくそれが原因です。おやつは、家でもあげることがあります。ただし、1日1つだけ。嘔吐したことはありません。

動物病院では5粒くらい与えられていたので、ちょっと多かったのかなと思います。病院のおやつが合わなかったにしろ、多すぎたにしろ、犬用のものでも嘔吐はするということです。新しいものを与えるときは、少量ずつが鉄則ですね。(ちなみにその後、マメはいつも通り元気です。)

実は、ドイツでもインターネット上の記事には鳥の骨が犬にとって危険だと書かれているものが多く見受けられます。牛や豚の骨なら大丈夫と書かれているものもありますね。根拠がよくわかりませんが…。

そもそも、ずっと人間のパートナーであった犬は、昔は人間の残飯を食べていたはずです。その中には、鳥の骨もあるでしょう。鶏の家畜化は豚や牛よりも遅いという説があるので、大昔は豚や牛の骨しか食べていなかったかもしれません。

だとしても、形状が危険な形になるかもしれないだけで、栄養素の面から見て危険であるとは決して言えないのではないでしょうか。繊細な胃を持っている犬でもない限りは、大丈夫だと思います。

とはいえ、我が家では肉は週に3回も食べないので、マメの主食はドッグフードのままの予定です。ドイツでは鳥もも肉が骨つきで売られており、それをよく購入するので、残りの骨はこれからマメ用にしようと思います。もちろん、様子を見ながらです。

犬にオススメの骨付鶏肉の部位は「首」!

さいごに、犬に骨付の鶏肉を与えたいと考えている愛犬家の方にオススメの部位をご紹介します。

それはズバリ、首!人間が食べる部位の名前でいうと、「せせり」にあたります。


このインスタグラムの方も、よく与えているお肉の部位です。

首肉は、骨が小さくお肉が多いので、犬にとっても比較的食べやすいようです。飼い主としても、先の鋭い骨が含まれた部位よりも安心できますね。

おすすめの犬用骨つき肉販売ショップ

人間用に売られている首肉は、骨が除かれていたり味付けがされていたりするので、購入の時は気をつけなければなりません。
こちらは「帝塚山ハウンドカム」という、犬用のお肉を販売しているお店です。

地鶏骨付ネックもあるのですが、残念ながら売り切れてしまっていることがよくあるようで、こちらの骨付鶏肉のミンチが好評のようです。小分けのパックになっていて管理しやすそうですね。

帝塚山ハウンドカム以外では他に、人間用だと思うのですが、味付けなしの骨付ネックを見つけました。

レビューには、「犬のおやつ用に購入した」という声が見受けられました。値段もお手頃なのでオススメです。

私もドイツで鳥の骨付ネックを探します!

その後、手作り食を始めて試行錯誤しながらいろいろ失敗してしまった話はコチラ▼

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13 COMMENTS

心臓病ワンコ

Soyさんの書き込み、同感です。
実は私が飼っている13歳のマルポメ(ミックス犬)なのですが、昨年夏に酷い咳き込みが連続したので、 0歳からトリミングなどでも利用していた動物病院に行って検査したところ、僧坊弁何とか症という心臓病で、心臓の働きを鎮めるクスリ、利尿剤、腎臓のクスリの3種類を飲み続けるしかないです。と言われ、検査代とクスリ代で一月に数万円取られていました。
そして、鳥の骨なんてとんでもない‥と言われて、心臓病に良いというロイヤル何とかっていうフーズを勧められました。
しかし私は、これは変だ。
もともと犬の祖先はオオカミで、鳥小屋を襲ったりしていたのを人間が残飯をあげたりして手なづけて犬にしたのではないか。
なのに鳥の骨や肉が危険だというなら、今ごろ地球上に犬族はいないだろうし、犬の口に骨を加えたイラストなんて出来るはずはないですよね。
しかも色々なサイトの書き込みや他の動物病院のじいちゃん先生が言うには、人間だって動物だって、クスリを飲み続けたら健康にはならんよ。
犬には血がしたたるような鳥の生肉や鹿の肉が一番の健康食だ!
一時しのぎにクスリを出しておくが、もし骨付の鳥の生肉食べるようなら是非あげてみた方が良い。
通常の大人の犬は、骨をつっかえさせて死ぬほどバカじゃあないし、人間の数倍の胃液の強度で骨を消化させる能力を持っているのだ、というクスリや検査で儲ける今の動物病院とは大違いの意見を言われてビックリしました。

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Soy

心臓病ワンコさん
コメントありがとうございます。
ワンちゃんとても気の毒に…飼い主としては、できるだけ元気に長く一緒にいてほしいですよね。そのために頼れるのはやはり獣医さんになってしまうわけですが、獣医さんによってはそうやって鳥の骨がダメだと言い切る人もいるんですね。確かに、事故で骨が喉につっかえる事例はあるようなので、小さく砕くなどの工夫は必要ですが、栄養の観点から考えてダメなはずはないのに…。
病気に対して薬を出すのはかまわないけど、お金のためだけに間違った情報を植え付けないでほしいと切に思います。心臓病ワンコさんのワンちゃん、どうか悪化せずに毎日幸せに長く生きてくれますように。

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おおかみ

こんにちは!私はオオカミ犬を2匹飼っています。
そして、彼らの主食は鶏肉。骨ごとバリバリ食べます!元々、私の彼が私と知り合う前から飼ってる犬なのでどういった経緯で鶏肉をあげ始めたのかはわかりませんが、獣医の先生と問題がない旨確認して鶏肉を骨ごとあげています。
獣医の先生曰く、生の骨であれば問題がなく、火を通してしまうと骨が硬くなってしまい食べた時に食道などを傷つけてしまう、とのことでした!

私も海外在住なのですが、お国柄適当な人が多いので、どこまで本当かはわかりませんが、ほんの一例として。4年間鶏肉を骨ごと食べ続けていますが、一度も骨のせいで胃や食道が傷ついた、なんてことは一度もありません 🙂

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Soy

おおかみさん
こんにちは!コメントありがとうございます!
オオカミ犬素敵ですね!オオカミ犬は飼育するのがむずかしいときいたことがあります。でも犬好きとしてはとても憧れます〜♡
また、骨付き鶏肉が主食というのも理想的でうらやましい限りです。たしかに犬用の骨付き鶏肉を販売している業者さんも、与える時は必ず生の状態で、と説明されていました。
こうやって鳥の骨付肉を与えることについてポジティブな例が増えてくると嬉しいですね!教えていただきありがとうございました!

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カトリ-ヌ

こんにちは。
初めまして。
(犬 鳥の骨)で検索したら1番に出てきて、楽しく購読させて頂きました!
実家に小型犬の老犬が三匹いますが、1匹は歯がないので与えてないですけど、2匹には歯の為と老化防止に手羽先を茹でて与えてます。
バキバキ音を立てて食べてます。
歯が強い子が砕いて、歯がない子にも分けてる感じです。
飼い主の母には、犬に鳥骨を最初は反対されましたが、犬の先祖の事を考えたら、歯は強いし、超高タンパクですし、悪い事は全くないと思いました。
寧ろドッグフ-ドの方が見た目何で作られてるか分からない物の方に危機を覚えるべき思います。
因みに、生肉は歯の歯垢を落とす役目があるそうで、母は(人を噛むようになるから生肉はダメ)と何処で覚えてきたのか?多分テレビや新聞でしょうね。
これに限らず間違った、企業の利益優先の知識を植え付けられた人が多いように思います。

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Soy

カトリ-ヌさん
コメントありがとうございます!!
わぁ〜!歯のない子にも分けるなんて、なんて優しいワンちゃん!!!かわいいですね!
そうですね、ドッグフードにはカサ増しのために犬に必要のない量の穀物が含まれていたりします。それが影響して、肥満になる犬が出てくるのだとか。きっと他にも蓄積されていく悪影響はあるはずです。
たしかに、カトリ-ヌさんのお母様のように、私もテレビか何かで「生肉を与えると凶暴になる」と聞いたことがあります。
利益優先の企業から与えられる情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考えたり調べたりする力が必要ですね。

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心臓病ワンコ

お久しぶりです。
7月初め頃に書き込みましたポメマルです。
暑かった今年の夏、ちょうど、この夏を乗り切れるかどうか‥‥大変不安でした。

そして現在、相変わらず咳は続いていますが、生の鶏ガラを毎日砕いてあげていて、喜んで食べています。
どうやらこれが主食になってしまったようで、今まであげていたドッグフードは鼻でより分けてしまい、見向きもしません。

そして、心臓のあたりに手を当ててみると、以前のような不規則な鼓動ではなくなったようです。

ウチの子は、卵も大好きで、これも功を奏したのかな‥‥。
今では、肉、骨、卵‥‥すべてニワトリですので、ウチのワンコの身体は鶏さんで出来ているとも言えます。
ニワトリさんの命を頂いて心臓病を乗り越えているのですね。

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Soy

心臓病ワンコさん
お久しぶりです!!
とてもステキなご報告ありがとうございます!少しでも良くなってくれて嬉しいですね。このまま咳も良くなっていってほしいです!!
うちのも生の鶏骨鶏肉をあげると食いつきが全然違います。犬も犬の体も、ドッグフードより欲しているんだなと思いますね。
心臓病ワンコさんのポメマルちゃんは、もうドッグフードは食べていないんですね。穀物と野菜も与えたほうが良いとよく耳にしますが、どうなんでしょう…
うちも脱ドッグフードに向けて少しずつ移行していきたいと考えています。

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かんたびれ

うちには柴犬雑種がおります
手羽先を電子レンジでチンして、カリカリにしてから与えてます。カリカリじゃなかったらレンジを2回することもあります。1回が600W6分です。たまには肉部分を柔かいうちに先に取り、ジューシーなお肉を与えて骨だけは噛み砕きやすいようにカリカリにしたりとアレンジも楽しんでます。犬も手羽先のおやつ時間をめちゃくちゃ楽しみにしてます。私も一緒に1本食べることがありますが、カリカリなので骨もバリバリ人間の私が砕けますから安心して与えてます。
量は1日1〜2本です。ドッグフードもあげますが手羽先で栄養が足りたらしい時は残します。犬は自分に必要なものがわかるんでしょう。ドッグフードは手羽先をあたえる以前は残すことはありませんでしたが、仕方なく食べてたのか嬉しそうではありませんでした。現在は涙やけが治り、靭帯断裂と言われたものも通院やめたのに完治してます。というか通院していたら手術になっていました。
今となるとドッグフードだけなんて、かわいそうだった。人間が栄養バランスのとれたコーンフレークを主食に毎回それだけを食べてるのと同じだと思ってます。知ったかぶりの無知な人ほどドッグフードのみが正しいと思い込んで人にも教えてます。 ドッグフードだけでよいというペットフード産業の罠から目を覚ます社会になってほしいです。全ての犬のために。

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ルネ

そぉなんです。昔から不思議だったのです。その迷信の様な鳥の骨は刺さるバリ島へよく行くのですがチキン屋さんの周りに野良ワンコ皆んなバリバリ食べてます。皆んな元気なんですよね。どこからそんな話がわいたのか不思議です。うちにもバーニーズがおります。様子を見ながらあげたいと思います。ありがとうございます。

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Soy

ルネさん
コメントありがとうございます!!
そうなんです〜〜!!野良ワンコたちは上手に食べますよね!
家犬には、飲み込んでも大丈夫な大きさにしてからあげれば良い話なので、あとはお腹の調子と相談しながらですね♪
ルネさんとこのワンコ様も鶏の骨で健康に長生きできますように!

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てつ

昔から雑種含め日本犬、外国猟犬など10頭以上飼ってきましたが何の骨でも問題なしですね。寧ろ味付けの濃い物を1度でも味わってしまったら終わりです。
犬まっしぐらの某おやつなんかはすぐ死にますよw
昭和時代は食べ残りのご飯プラス味噌汁しかあげなくても健康体だったんですから。完璧に企業と獣医に踊らされてます。現在スピッツいますけど毎日流血するくらい噛まれてますよw

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はる

鳥の骨について調べていたところこちらのブログを見つけました。
ドッグフードや獣医が儲け主義というような内容やコメントはちょっと偏向的だなぁと思いました。
今なんて犬の事を考えたドッグフードたくさん出てますし…
かつての犬の寿命はやはり短く健康状態もあまり良くなかったです。
健康で長生きした犬の話などは稀な例でしかありません。
海外の野良犬も元気に見えてかなりの疾患を抱えており、犬が健康で暮らせるのは獣医とドッグフードの発展によるものです。
(野良犬の多いアジア地域で長く暮らしていましたが野良犬へ住民からの愛はあっても現状はかなり悲惨でした)

しかし、中にはやはり指摘されるようなヤブな医者や粗悪なドッグフードもあります。
何事も盲目的にならないことが大事ですね。

我が家の愛犬は鳥アレルギーのため、時々馬肉を与えています。
たまたま運が良かっただけ、というのは良くあることです。
ご指摘通り飼い主が安全をしっかり考慮し、骨にしろ砕いて少量ずつ与えてみる…というのは大事ですね。

参考になりました。
今後、他の記事も読ませていただきます。

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