こんにちは。最近食べても食べても食べ足りないSoyです。少しくらい太ってもこちらでは細いと言われるので、気分良く順調に太ってきています。
さて、海外旅行の際には日本とは異なる現地の事情に戸惑うことも少なくありませんよね。とくに、日本にはない習慣の1つ、チップに関しては、マナーの一貫として知っておきたいところです。
こちらの記事では、ドイツで3つのタイプの日系レストランにてウェイトレスをしていたことのある私が「チップをもらう立場」から見たドイツのチップ事情をご紹介します。
ドイツでチップを渡す場所
チップを渡すのは、主にレストランやタクシーでのお会計時、そしてホテルでサービスを受けた場合です。
ホテルでは、ポーターの方が部屋まで荷物を運んでくれた場合や、ベッドメイキングをしてくれたメイドさんに渡すのが一般的とされています。ベッドメイキングでは直接渡すことができないため、枕元に「Danke(ありがとう)」と書いたメモと一緒にコインを置いておきましょう。
ルームサービスを頼んだときも、料理を運んでくれた方に1〜2ユーロほど渡します。タクシーでは、料金の10%ほどが一般的とされていますが、これは地域により異なるのではないかと思います。料金によって、荷物の数によって、1ユーロ〜10%ほどにしておけば良いでしょう。
レストランについては、以下にて詳しく解説します。
レストランやカフェでチップを渡す場合と渡さない場合の違い
チップの金額は、渡す人の習慣や店員さんの接客態度、そしてレストランの質やシステムによって異なります。
まず、小さなインビスのようなレストランやカフェでは、カウンターで注文してお金を払うシステムの場合があるかと思いますが、この場合は基本的にチップを払う必要はありません。
しかしレジの横にチップ用の入れ物がある場合には気持ちとして小さなお金を入れても良いと思います。もちろん、チップをあげたいという気持ちがあれば、お会計の際に直接渡しても良いでしょう。
店員さんがテーブルまで注文を取りに来たりコーヒーや食事を運んできてくれる場合では、お会計のときにチップを渡します。もし店員さんの態度がひどく、チップを払う価値がないと感じたら、無理に払う必要はありません。
ただし、店員さん同士で話していたり、挨拶がなかったとしても、それは勤務態度が悪いわけではないので大目に見てあげてくださいね。
チップの金額と渡し方
チップの金額と渡し方ですが、私の経験から言うと、これは実にさまざまなんです。
実はドイツ人でも渡さない人もいます。それは私の接客態度が悪いわけではなく(日本のおもてなしクオリティで接客してます!)、単純にケチなのか、渡す習慣がないのだと思います。
あと渡さないタイプの人といえば、チップの習慣がない国から来たであろう旅行者やドイツのチップ事情を知らない外国人、そしてアジアはチップ制度がないから、アジア系レストランではチップは渡さないものだと思っている人でしょうか。
お会計を終えたドイツ人同士で「アジア人はチップを受け取らないよ」と話していたのが1度だけ聞こえました。確かに、英語のウェブサイトなどで「日本でチップを渡すことは失礼にあたる」という文言を見たことがあります。
ある意味で、このドイツ人は他国の文化を尊重していると言えますね。とはいえ、ほとんどの人がチップを渡しますので、彼らの渡し方と金額の相場を大まかに3タイプに分けてみました。
渡し方:チップを含めた合計金額を宣言するタイプ
おそらくこれが一番スマートな渡し方だと思います。
お会計をお願いして金額を確認したら、チップを含めた合計金額を言いながらお金を渡します。カード支払いの場合でも、チップの金額を含めて支払えるシステムになっているところが多いと思うので、この方法で大丈夫です。
例えば、お会計が10ユーロだった場合は「11ユーロ50(エルフフュンフツィヒ)」や「12(ツヴォルフ)」と言います。だいたいのレストランでは英語でも通じます。
渡し方:返してほしい金額を宣言するタイプ
これはお会計金額が少し大きいときや、小銭を減らしたいと思っているお客さんの場合に、たまに遭遇しました。
例えば、お会計が43ユーロだった場合に50ユーロ札を渡されて「3ユーロ返して」という感じです。38ユーロで50ユーロ渡して「10ユーロ返して」というのもありますね。
小銭を減らしたいお客さんからは、14ユーロのお会計に対して、21ユーロ渡されて「5ユーロ返して」と言われることがありました。つまり2ユーロのチップをくれたことになりますね。
渡し方:テーブルに置くタイプ
お会計時には渡さず、帰り際にテーブルに置くタイプです。
私は直接店員さんに渡した方が良いと思います。残念ながら、お会計でチップをくれないとわかった途端に態度を変える店員さんもいるんです。
きちんと良いサービスを受けられたと思ったら、店員さんにそれを伝えてあげる(直接渡す)。これもコミュニケーションのひとつですね。
金額の相場!?これはむずかしい…
私が働いていたのは、お手頃価格で若者がよく来るレストラン、ビジネスマンが同僚や取引先と来る少し高めのレストラン、そしてハイクラスの人たちが来る高級和食店です。
それぞれでチップの額が大きく異なっていたと感じます。安いレストランでは、7€80のお会計に対して合計金額を8€(チップ加算率2.5%)にしたり、9€90に対して10€(1%)にしたりということも少なくありませんでした。
とりあえず、一番近いキリの良い数字に抑える傾向にあったように思います。ドイツに来た当時は、チップ率は大体お会計の10%と聞いていたので、この落差には驚きました。
少し高めのレストランでは、12€のお会計を13€50(12.5%)に、15€を16€(6.6%)に、36€を38€(5.2%)にという感じでしょうか。一定のチップ率に倣うというよりは、1〜2€をチップとして払うことにしている人が多いように感じました。
そして、高級和食店では、だいたい10%から、またはそれ以上でキリの良い数字を払うという人が多く見られたと思います。もちろん、高級店では他のレストランと違ってサービスに質の高さが求められますし、その分渡すチップが多くなるのも頷けますね。
これらはほんの一例です。
まったくチップなしから数十セント、あるいは10€や20%以上のチップを受け取ったこともあります。あまりにも大きな金額だと、驚いてしまって「本当に良いんですか!?」と聞いてしまったこともありました(笑)。
受け取る側を経験した私は、お客としてレストランにいくとき、ひどい接客にはチップを払わない(まだ遭遇したことないです)、普通のレストランでは金額によって1€50〜3€(夫婦では2〜4€)渡すようにしています。高級レストランは残念ながらまだ未経験ですが、それなりを渡せるようになりたいなと思っています。