こんにちは、Soyです。
京都の実家に帰郷したときに、夫と祇園へ観光に行きました。祇園といえば京都の有名花街ですね。シーズンを問わず観光客でいっぱいです。
そんな祇園には、日本の伝統芸能を7つも一気に鑑賞することができる「ギオンコーナー」があります。7つの演目は、茶道・華道・箏(琴)・狂言・雅楽・京舞・文楽で、全体でおよそ50分ほど。
イタリア人夫に「歌舞伎か狂言が見てみたい!」とせがまれた私は、「理解もできないのにそんな高いの見せてられるか!」と思ったので、このギオンコーナーに連れて行くことにしました。
今回は、2019年2月時点でのギオンコーナーについてご紹介します。ギオンコーナーは2023年3月にリニューアルが行われ、会場やチケットの料金、購入方法などが大きく変更されたそうです。最新情報は公益財団法人京都伝統技芸振興財団様ご提供の情報を確認してください。
ギオンコーナーの基本情報 2019年2月時点
場所:京都市東山区祇園町南側570-2
ギオンコーナーは、祇園甲部歌舞練場の向かい弥栄会館内にあります。四条通から花見小路通に入り、まっすぐ南へ向かうと左手奥に見えます。近くには、京都最古の禅寺である建仁寺や、祇園の象徴でもある八坂神社などがあり、見どころがたくさんです。
京都駅からだと、206のバスに乗って「祇園」で下車、そこから徒歩5分程度で到着します。車で来る場合は、弥栄会館の有料駐車場に止めることも可ですよ。(250円/30分)
公演日時 2019年2月時点
毎日午後6時と午後7時スタート、1回50分程度の公演
ただし、冬季(12月〜3月第2週目)は金・土・日・祝のみ
7月16日、8月16日、そして年末年始の12月29日〜1月3日は休演です。
7月16日は祇園祭真っ只中、8月16日は五山の送り火の日ですね〜。祇園周辺や舞妓さんたちが忙しくなるのでしょう。
入場料金 2019年2月時点
- 大人:3,150円
- 高校生・大学生:2,200円
- 小・中学生:1,900円
- 京都府の小・中学生:1,600円
- 修学旅行の高校生:1,300円
- 修学旅行の小・中学生:1,000円
- 団体料金(20名以上):2,700円
- 未就学児:無料
料金かなり細かく分かれていますね〜。小・中学生なんて一律1,000円で良いのでは?と思ってしまいますが……。
ちなみに、外国人観光客は7月1日〜2月28日の間、日本人よりも安い値段で観覧できます。
- 大人:2,500円
- 団体料金(20名以上):2,200円
外国人にもっと京都の伝統文化を知ってほしい、慣れ親しんでほしいとの思いからだそうです。
何時くらいに行けばいい? 2019年2月時点
団体客でない限り、チケットの予約はできません。個人で行く場合は、公演日当日にチケット売り場で並ぶ必要があります。
チケット販売は、公演の30分前から開始され、席は自由なので早いもの順です。日にもよると思いますが、私たちが並び始めたのは公演の40分前(チケット販売10分前)で、すでに15人ほど並んでいました。
一番前の席を取りたい場合は、もう少し早めに並び始める必要がありそうですね。
客層 2019年2月時点
客層は9割が外国人でした。やはり、気軽に手軽に日本の伝統文化を体験するのには、ちょうど良い値段設定と公演時間の長さなのではないでしょうか。
ギオンコーナーの演目 2019年2月時点
お客さんのほとんどが外国人なので、演目の最中には日本語と英語のガイダンスが流れます。
茶道
茶道は、演目の一番初めに始まります。客席の右前、舞台の横に小さなスペースが作られ、そこでお茶が立てられます。お客さんの中から、そのお茶をいただける人が2人選ばれます。ただ、選ばれると客席のちょっと後ろの方へ連れていかれるので、そのあとの演目が少し見づらくなるかもしれません。
ギオンコーナーの茶道は、椅子に座る作法である裏千家の立礼(りゅうれい)というもの。しなやかな所作で手際よくお茶が用意されます。
華道・箏(琴)
華道は、茶道の最中に箏をBGMにしながら始まります。まさか並行して行われると思わなかったので驚きつつ、右を見たり前を見たりとちょっと忙しくなりました(笑)。
たしかに50分で6〜7演目ですからね。箏の音色と生け花。とても贅沢な空間を味わえます。
ただ、英語のガイダンスが結構うるせぇ〜と思いました(๑′ᴗ‵๑) せっかくの箏の音色が少々かき消され気味です……。
狂言(ネタバレ注意)
狂言は、簡単にいうとコメディ・喜劇なんですね。大きな動きと表情、抑揚をつけた話し方で表現されるため、言葉のわからない外国人でも話の内容がなんとなくわかるのではないかと思います。
ギオンコーナーでは、狂言の代表的な演目である「棒縛り」を観劇できます。ちょっと事前知識ということでネタバレをしてしまうと、主人の目を盗んでお酒を盗み飲みする2人の召使いを棒に縛り付けるお話です。縛り付けられながらもやはりお酒が飲みたい。さてどうしようか…というストーリーですね。
雅楽
雅楽はまさに、雅(みやび)でやんごとなき音色、そしてそれに合わせた舞を楽しませてくれる演目です。雅楽は平安時代に最盛期を迎え、宮廷音楽として継承されてきた音楽様式なんですね。
私は、これまで雅楽を鑑賞したことがなかったのですが、今回すべての演目の中で一番好きになりました。
京舞
京舞は舞妓さんの座敷舞です。とてもかわいらしい舞妓さんが無表情で踊ります(笑)。なんで舞妓さんって踊りのときは無表情なのでしょうか?そういうものなんだと思うのですが、いつも気になってしまいます。
ちなみに、宴会などの場でお酌をしてくれるときはニッコニコで超かわいいですよ(๑*o*๑)
京舞では、舞妓さんのしなやかな指先の動き、首の傾き、裾さばき、すべてが見どころです。もし、このギオンコーナーで舞妓さんの魅力を知ってしまったなら、ぜひ「都をどり」の観劇もオススメします!
都をどりは、芸子さん・舞妓さん勢揃いの舞踏公演で、毎年春にギオンコーナーの向かいにある祇園甲部歌舞練場で執り行われます。豪華で可憐で美しく、とても感動しますよ。京都の「をどり」は他にもいくつかあるので、今度まとめてみようと思います。
文楽
冬季公演では、残念ながら省略されてしまった文楽。私たちは見ることができませんでした。
文楽とは、人形を操って行う劇です。Youtubeで見てみましたが、指先まで細やかな動きをするのかと思えば、躍動感のある大胆な動きもするんですね。とても興味深いです。
江戸時代中期から人気を博し始め、現代まで引き継がれてきた文楽。ユネスコの無形文化遺産にも登録さています。
舞妓さんと写真撮影
こちらは、文楽の代わりに設置された期間限定のコーナーです。
先ほど舞台上で可憐な舞を見せてくれた舞妓さんとパシャリ♡旅行の記念に嬉しい1枚ですね!
ギオンコーナーのお得情報 2019年2月時点
引用:弥栄会館ギオンコーナー ※画像はサンプルです。
ギオンコーナーには日本人でも使える割引クーポンが2種類あります。
ひとつは、ギオンコーナー観劇が3,150円から2,800円になるもの、もうひとつはお土産コーナーで全品10%オフになるものです。
割引クーポンの入手方法 2019年2月時点
割引クーポンの入手方法は2種類あります。
公式ホームページ
まずは、ギオンコーナーの公式ホームページへ。トップページの下の方に「リンク集」があります。そこに「お得な割引クーポン」というリンクがあるのでそこをクリックしましょう。画面を印刷するか、スマホに保存して、当日受付で見せればOKです。
公式アプリ
まずは、ギオンコーナーの公式アプリをダウンロードしてください。アプリを開いて利用規約に同意したら、生まれ年・性別・国籍を選んで次へ。
「ご案内」からホームページのトップに行けるので、下の方のリンク集から「お得な割引クーボン」を入手しましょう。
また、「アンケート」をクリックして質問に答えていくと、アンケート特典としてお土産品に使える10%OFFの割引クーポンをゲットできます。2,000円以上の購入に限りますが、こちらもスマホに保存しておきましょう。
ギオンコーナーを運営しております公益財団法人京都伝統技芸振興財団です。2023年3月13日より、弥栄会館から祇園甲部歌舞練場小劇場に会場を移し、ギオンコーナーをリニューアルしています。
料金もプレミアムシート6,600円、一般シート5,500円等と変更し、全席指定席、チケットもネットで予約・購入できるようになっています。
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