こんにちは、Soyです。
今日は、ティアハイム のボランティアに応募するにあたって必要だった「ワクチン」を接種してきたお話です。
ワクチンといえば、小学校の時に接種して以来で、「子供のもの」というイメージだったので、ドイツでそんなに簡単に受けられるものなのかと不安でした。
しかし、調べてみるとかなりお手軽にワクチン接種ができるとわかったので、こちらでその情報をシェアします。
ちなみに、大人になってからというもの、インフルエンザの予防接種さえも受けたことがありません(((; ゚д゚)))
ボランティアに必要なワクチン
ティアハイムでボランティアがしたいと思い立った私は、さっそく応募用紙をプリントアウトして記入を始めました。
応募用紙には、自分の名前や住所、ティアハイム会員であるかないか、そして「Tetanusをimpfenしたか」などの項目があります。
「impfen」は、予防接種をするという意味で、「Tetanus」は、破傷風のことです。
破傷風とは、破傷風菌という土壌の中に広く常在する菌が生み出す神経毒によって、痙攣や呼吸困難を引き起こし、最悪の場合には死に至る感染症です。私たち日本人の多くは、赤ちゃんのとき、そして小学校5〜6年生のときにこの予防接種を受けています。
*参照【厚生労働省】破傷
なんだ、じゃあ私も受けてるから大丈夫だよね。などと気楽に考えていましたが、なんとこの破傷風ワクチン、10年間しか効き目がないらしいのです。
つまり、10年ごとに予防接種しないと破傷風に感染するリスクがあるということです。
破傷風菌は自然環境の中のどこにでも存在しており、傷口からの感染が多くみられています。破傷風のワクチンは、子供と砂場で遊ぶ保育士さんや親御さん、そして建築関係の業者さんなどは、10年ごとにきちんと接種しておいたほうが良いですね。
というわけで、ティアハイムで動物たちと関わりあうために、私も破傷風ワクチンを受けることになりました。
ドイツではショッピング中にワクチンが受けられる?
ドイツでは、破傷風に限らずさまざまなワクチンが手軽に受けられます。
それが「Reisepraxis」。
Reisepraxisを直訳するとトラベルクリニック、旅行外来です。こちらでは、旅行大好きなドイツ人のために、アフリカやアジアへ行くのに必要とされる各種ワクチン接種を行うことができるのです。
ReisepraxisのひとつであるBCRT(Berliner Centrum für Reise- und Tropenmedizin:旅行・熱帯病医学のためのベルリンセンター)は、ベルリンを中心にフランクフルト、ケルン、ミュンヘンなどの大きな都市に診療所を構えています。
BCRTは、ワクチン研究の分野でドイツ最大の臨床試験センターのひとつだそうです。
BCRTの診療所は、街のアウトドアショップ「Globetrotter」に併設されており、ワクチン接種や旅行の際に関する病気、感染症についての相談などができます。ワクチン接種に関しては、予約が不要で、保険に加入していればその場でサクッと無料で受けて帰れるようです。(ワクチンの種類によっては費用がかかる可能性があります)
アウトドアグッズを見に行くついでに受けられるなんて、かなりカジュアルです。ワーホリや旅行者などは、こういったお手軽なReisepraxisを探してみるのが良いかもしれません。(ワーホリを含む旅行者の保険では、費用が全額自己負担の可能性があります)
費用を自己負担しなければならない場合は、ワクチンの種類にもよりますがおそらく50〜150ユーロくらいでしょうか。日本だと3,000〜15,000円くらいですよね。日本でワクチン接種を考えている人は、厚生労働省検疫所のサイトから予防接種についての情報が得られます。
世界一周している人たちなんかは、多くの人が東南アジアなどの物価が安い地域でワクチン接種をしています。タイなんかでは1,000円未満で受けられるんですよね。
病院でワクチン接種する場合は予約必須
私は家の近くで信頼できるHausarzt(かかりつけのホームドクター)を探したかったので、Googleで場所と「Impfung」で検索して良いお医者さんを見つけることができました。
ドイツでのお医者さんを探しには、お医者さん検索サイト「jameda」か、GoogleMapで探すのがおすすめです。おすすめポイントの詳細は、以前に歯医者さんを探したときの話からどうぞ↓
Reisepraxisではなく、病院でワクチン接種をする場合には、予約が必ず必要です。というのも、ワクチンの在庫が必ずあるとは限らないからですね。
Reisepraxisは旅行する人のためのワクチンを専門に取り扱っていますが、普通の診療所でのワクチン接種は、日本と同じように子どもの年齢やインフルエンザの流行る時期など、スケジュールに則って行われます。しかも、ワクチンは基本的に薬局で購入して、病院に持って行く方式のようです。
私の場合は、ホームドクターに予約の連絡をしてから1ヶ月後にワクチン接種をすることができました。その間にワクチンを準備していたのでしょうか??
破傷風のワクチンは、ジフテリアと百日咳の3種混合ワクチンでした。しっかりと予防接種記録帳もいただいて、これで準備完了です!!
ワクチンの話がメインでしたが、当初の目的はティアハイムのボランティアの応募です。応募用紙の予防接種欄にチェックを入れて、無事に申し込みが完了しました(•̀ᴗ•́)و ̑̑
余談:ドイツ人の友達や、イタリア人の夫にこの予防接種のことを聞くと、当然のように「受けなきゃダメだよ」と言われました。動物保護の意識が高いヨーロッパでは、動物と関わりあうなら予防接種、というのが常識なのでしょうか。それとも私が世間知らずなのでしょうか。(そんな気がする)