こんにちは、Soyです。
半年ほど前から準備を始めていた、「実家の犬をドイツに連れて行く計画」をなんとか実行し終えました。
動物検疫所に問い合わせたり、経由国のフィンランドの食品安全局のホームページをチェックしたり、そして航空会社や大使館など……。
準備の段階では、実に多くの機関からさまざまな情報を収集しました。そのときのお話はこちらです。
犬を飛行機の国際線に乗せてドイツへ連れて行くための手続きと準備今回は、実際に関西国際空港からベルリンのテーゲル空港まで、どんなふうに犬と飛行機で旅をしたかをご紹介します。
犬の性格的に飛行機の騒音や人混みが心配
実家の犬は、現在3才の雄犬です。これまでずっと、実家で室内飼いされてきました。実家は京都市内の住宅街。毎日2回の散歩で人に遭遇することは多くて3人くらい。
人混みや車の多い大通りに出たことはありませんでした。
うちの犬、マメちゃんは怖がりの内弁慶
マメは、小さい頃にたくさんの犬と生活していたため、犬に対してはとても社交的です。しかし、人にはあまり興味がなく飼い主や、しばらく一緒に時間を過ごした人にしかなつきません。
そして、大きい音や初めて見るものに対してとても怖がりです。家の中でもテーブルの下や特定の場所には足を踏み入れません。
しかし、家に誰かが訪ねてくると大騒ぎ!誰だコンニャロ!と言わんばかりにオスらしい声で「ヴァン!」と吠えかかります。そのくせ相手が近づいてくると、母の後ろに尻尾を巻いて隠れます。(かわいい♡)
車に乗っているときでも、ガードマンが話しかけにくると「ヴァン!」です。つまり、一緒に家族がついていると気が大きくなってオラついちゃうんですね〜。しつけがなってないとも言いますが……。
マメちゃんが唯一安心できるのはキャリーの中
悪さをして母に叱られたとき、興奮しすぎて粗相をしてしまったとき、ひとりでゆっくり寝たいとき。マメは決まって自らハードキャリーの中にこもります。囲われているので安心するのかもしれません。
飛行機に乗るためのソフトキャリーは、いつものものとは違います。フライトまでの間にこちらに慣れさせて、マメちゃんの安心できる場所にしてあげなくてはなりませんでした。
フライトに使用したキャリーはこちらです。
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キャリーを安心できる場所にしたからこそ、無事にフライトを終えられたのだと思います。
どのキャリーを買うか悩まされたIATA基準のお話はこちら。
矛盾するIATA基準に混乱!飛行機に乗せる犬のキャリーの選び方検疫所から到着までビビりたおしの旅
やはり思った通りの結果に。はじめの動物検疫所でのチェックからすでにビビっておりました。両親と私のただならぬ雰囲気、これから何かいつもと違うことが起こりような空気を敏感に感じ取っていたのもあるでしょう。
動物検疫所で聞いた話①:意外と多いペットの空輸
これまで私個人としては、何度か飛行機に乗ったことがあります。しかし、犬や猫などのペットと一緒に搭乗している人は見たことがありません。
ところが動物検疫所の人によると、毎日10件以上は関空からペットの空輸が行われているそうです。ということは、日本全体ではもっと多いはずですよね。
みんな頑張って飼い主さんと、あるいは貨物室の中で、飛行機に乗っているんだなぁと思いました。そして同時に、あまり不安にならなくてもいいのかなという気にもなりました。
動物検疫所で聞いた話②:書類を作る意味なし!?
インターネットで調べると、ペットを海外へ持ち込んだ人の中には、現地で検疫がなかった人も何人かいるようでした。そのことを職員さんに聞くと、確かに本当のことらしく、作った書類を見せることなく入国し、空港の外に出られることが「多い」のだそうです。
外国はゆるいですね〜、とおっしゃっていましたが、そんなんで大丈夫なの!?と心配になりますよね。職員さんによると、「相手国が良いと言っているのでそのままで大丈夫です」とのことです。
とはいっても、日本出国の条件に「輸出検疫証明書の交付」が必要なので、必ず書類作成の準備はしなければいけません。
ちなみに、私たちもベルリンのテーゲル空港で書類を見せることはありませんでした(๑*o*๑)
関西国際空港でチェックイン
空港へ入るとたくさんの人・人・人!そしてスーツケースを引きずる音やアナウンスの音。マメちゃんはすでに、キャリーの中で借りてきた猫状態。まぁこのまま大人しくしてくれてたらいいか、なんて思いつつチェックインへ。
フィンエアのフライトで、犬の持ち込みについても予約をしていました。ただ料金の70ユーロ(現在75ユーロ)は、チェックインの時に払う予定をしていました。もちろん、予約時にカードで支払うことも可能です。
チェックインカウンターでは日本円での支払いです。なんと、9,300円!日本円にすると高く感じる〜
このとき、キャリーの大きさ・重さ、そしてしっかり閉まる構造かなどのチェックはありませんでした。
保安検査場で一緒にボディチェック
保安検査場に入ると、荷物をガンガン置く音や職員さんの案内する声、多くの人に怖がっていました。
ここで、職員さんが航空会社に犬の搭乗についての確認をとっていました。先ほどチェックインカウンターで支払った9,300円の領収書と搭乗券を見せるように言われたので、領収書もすぐに取り出せるところにしまっておいた方が良いと思います。
犬は、キャリーから出して一緒に金属探知ゲートをくぐらなければなりません。しかし、キャリーから出そうとしても怯えて出てこない(笑)。あれ?キミそんなに引っ込み思案じゃなかったよね〜(。•́ω•̀。)
なんとか引っ張り出して抱っこし、一緒にゲートをくぐりました。抱っこしてるのに、ガタガタガタガタ震えまくっていて、とても可哀想になりました……。震えるほど怖いって相当です。これからも一緒にヨーロッパを旅行したいけど、慣れてくれるでしょうか(´∵`)
搭乗からフライト中は大人しかった
搭乗のときも、キャリーの大きさや重さなどのチェックはありませんでした。むしろ、中に犬が入っていると気付いている人はいないんじゃないかというくらい誰にも見られません。
座席は、フィンエアーが両隣の席を空けてくれていました。ありがとう、フィンエアー!フライト自体も乗客が少なめで、全体的にゆったりとした席の配置だったと思います。
マメちゃんも、はじめは人の動きに敏感に反応していましたが、しばらくするとリラックスして横になってくれました。他の人に吠えたりすることもなかったので、こちらも一安心です。
10時間のフライトで、6時間くらい経過したときにジッとしているのが嫌になったのか、出してくれアピールをしてきました。しかし、出してはいけません。仕方がないので歯磨きガムを与えてごまかしました。
乗り継ぎでも気付かれない犬
入国審査は自動ゲートを利用しました。その後、パスポートをチェックする有人のカウンターがあるのですが、この人がなんだかすごく高い位置にいるんです(笑)。そんな位置から荷物なんて見えませんので、おそらく犬も気付かれていません。
その後、もう一度保安検査場でガタガタ震えてから乗り継ぎゲートへと向かいました。
このときの搭乗でも、キャリーのサイズチェックはなしでした。
ただ短距離の小型飛行機なので、座席の下がとても狭く、サイズが極端に大きければ置けなかったと思います。サイズチェックがないとはいえ、ある程度規定に沿った大きさのものを選んだ方が良いですね。
丸1日おしっことウンチを我慢
我慢していたのか、怖くてそんな気にならなかったのかはわかりませんが、ほぼ丸1日排尿も排便もありませんでした。
チェックインの数時間前からベルリンの家付近までなので、正確には約22時間ですね。
乗り継ぎのヘルシンキで、次の飛行機の遅れにより少し時間があったため、トイレに連れて行っておしっこシートを敷いてみました。でも怖がってキャリーから出てこなかったのでおしっこどころではなく。
また、ベルリンのデーゲル空港に着いたときも同じでした。しばらく外を歩かせてみましたが、人の多さに怖がって結局できなかったのです。
その後、駅から家までの静かな住宅街に入ってからおしっこをしましたが、ウンチはなし。最終的には翌日の朝の散歩で、いつもの1.5倍の多さのウンチをしてくれひと安心しました。
さいごに
なにはともあれ、無事に家までたどり着けて本当に良かったです。私たちが思っていたよりもイイ子でいてくれたので、本当に感心しました。
マメちゃんをベルリンに連れてきてから約2週間。まだまだ新しいお家の中には知らない場所がたくさんあります。それでも毎日元気に、ご飯もしっかり食べてくれるので、これから少しずつこちらでの生活に慣れてくれるといいなと思っています。
Soyさん初めまして!
パグ犬と夫婦でドイツへワーホリ予定の者です。
鼻ぺちゃ犬の輸送にビビってまして、色々検索していたらこちらにヒットしました。
すごくわかりやすく参考になりました。ありがとうございます。
チェックインの際に犬の重さを計られなかったと書かれていましたが、もちろんスタッフさんによってマチマチですよね?
キャリーを含めると8kg超えそうで、今からダイエット頑張らなきゃな。。。と思っております。
Cindyさん!
コメントありがとうございます!!
ニコちゃんかわいいですね〜♡
そうですね、計量はスタッフさんによって対応が異なると思います。
この夏アリタリアに犬と乗ったのですが、帰りのチェックインでは計りに乗せられました。でもノリの良い男性スタッフで、「なんの動物?見せて見せて!」と言って、重さは気にしてないようでした(笑)。なのでちょっとくらい超えても大丈夫なんじゃないかな〜と。。。
鼻ぺちゃ犬のリスクも心配ですね
どうか何事もなく無事につけますように!
追伸:しらたきウンチ笑いました!!笑
本当に、ずっと健康でいてほしいものです。
詳しくブログを書いてくれてありがとうございます!とても参考になりました。
私は来年2022年4月からベルリンにすむ予定です。コロナ禍の中、婚約者に会いに何度も通いましたが、日本の家族の元でお留守番させている愛犬が気になって楽しめない自分がいました。これからこのブログを参考に準備を進めて行きます!ありがとうございました!
マルタン美樹さん
コメントありがとうございます!
愛犬と離れていると気になって旅行も楽しめなくなりますよね。とてもよくわかります!
これからわんちゃんと一緒に素敵なベルリン生活を過ごしてくださいね♡