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こういうこと〜(๑*o*๑)
こんにちは、Soyです。
新しいアパートに引っ越しをして、もう半年が過ぎようとしています。家探しがむずかしいと有名なベルリンで、やっとの思いで賃貸契約を結んだ日の喜びは、今でもつい昨日のことのように感じられます。
アパートが見つかったのは幸いだったのですが、実はこの部屋、床がなかったのです。床がないというのはつまり、フローリングが敷かれていないということ。ドイツの法律で、アパートの貸主はフローリングや壁紙を完成させずに他人に貸すことが許されています。
ということはもちろん、フローリングや壁紙を手配するための業者の選別、料金などはすべて借主負担です。ただし、退去時には次の借主と相談して負担した金額を引き継いでもらったり、フローリングを剥がして元に戻したりと、あくまでも借主のものとして扱われます。
私としては、剥がして元に戻すなんて面倒すぎて嫌ですが……。
そして実は、私たちはこの「床がない問題」をDIYで解決することにしました。自分の持ち家ならまだしも、賃貸で負担金の引継ぎが保証されているわけでもないのに、高いお金を払って業者に頼むのはナンセンス!と思ったのです。
さて前置きが長くなりましたが、今回は、フローリングを敷くために必要だった道具・材料・工夫したこと・結局いらなかったものなどなど、ドイツでの床DIYについてご紹介します。
正直言って、一部屋や二部屋ならまだしも、それ以上や廊下もしっかりフローリングを敷こうと思うと結構大変なのでオススメはしません…。
フローリングDIYにかかった費用と家の広さ
家の広さは、全体で70㎡です。そのうち、キッチンとバスルームだけはすでにフローリングとタイルが敷かれていました。この2つとバルコニーを除いて、だいたい55〜60㎡くらいかな〜と思います。
また、そのうち10㎡ほどはフローリングではなくカーペット形式の床にしました。
DIYの場合、費用は道具・材料を合わせて、だいたい650〜700ユーロでした。実はうまくいかない部分が多々あり、これ省いちゃってもいいかな〜と省略した箇所があるんですね。もう少しきっちりやろうと思うと、材料費が+50くらいはかかるのではないかと思います。
業者に依頼すると、地域差があるようですが材料費抜きで€15〜35/1㎡とのことです。材料費は抑えても400ユーロほどしますので、安くても合計1,200〜1,300ユーロですね。おそらくこれではすまないので、最低でも2,000ユーロくらいの予算は立てておくべきかと思います。
フローリングDIYのために購入した材料
とにかく安く済ませたい!と思っていたので一番安い板、一番安いフィルム、一番安いソケット(?)を探して購入しました。
私が購入したものは、青字のリンク先から飛べるようになっています。
板(ラミナート)
フローリングの板は、HORNBACHやBAUHAUS、OBIなどのホームセンター、IKEAにも売っています。値段はピンキリで、€3/1㎡のものから€20/1㎡まであります。
もちろん、私たちが購入したのはBAUHAUSで一番安かったもの。でも、安かろう悪かろうという言葉の通り、品質は良くありませんでした。具体的には、一部が欠けているとか、はめ込みがスムーズにいかないなどですね。
1箱あたり3㎡ほど分の板が入っているのですが、2箱に1枚くらいははめ込みが上手くいかないものがありました。
防湿フィルム
板を敷く前には、防湿フィルムと防音フィルムを敷いた方が良いらしいです。どちらも「Laminatunterlage」というワードで探せます。ここで気をつけなければならないのが、床とドアの隙間の高さです。
フローリング板とフィルムの合計の厚さが、ドアとの隙間の高さを超えてしまっては、ドアの開閉ができなくなってしまいますからね。
私たちはこの問題により、防音フォルムを省略して防湿フィルムのみにしました。ちなみに、追加で購入するのが面倒になり、敷いていない部分も5㎡くらいあります(。•́ω•̀。)本当に必要なのかどうかは、しばらく住んでみないとわかりませんね。
テープ
フィルム同士をくっつけるテープです。ガムテープとか、少し幅の広いテープがあればそれで大丈夫です。
巾木・ソケット(ソッケルライステ)
巾木(はばき)とは、床と壁の間にある段差になっている部分のことです。ドイツ語では「Sockelleiste(ソッケルライステ)」といいます。
端がスッキリとキレイになりますね。板と壁の間には、湿度で板が膨らんでも曲がってしまわないように、1〜1.5cmほどの隙間があります。そして防湿フィルムも飛び出た状態です。それを隠すのにライステは必須ですね。
私たちは、leiste24の一番安い白を購入しました。ライステの色は、部屋の雰囲気を決めるのに重要な役割があるので、こだわりがある人は色々見てみると良いと思います。
巾木を固定するクリップ
巾木は床にもたれているだけではなくて、内部がクリップで固定されています。巾木(ライステ)の形によって合うクリップも異なりますので気をつけなければなりません。私は一度違うものを購入してしまいました(ˊ̥̥̥̥̥ ³ ˋ̥̥̥̥̥)
同じleiste24では、für MDFとなっているこのクリップが合うのだと思います。
私たちがBAUHAUSで購入したLOGOCLICのクリップでも大丈夫でしたよ。
巾木をつなげるクリップ
巾木は柔軟性のない真っ直ぐな一本の木なので、部屋の角のつなぎ目はクリップで隠します。
ホームセンターなどでは、内側に90度、外側に90度などそれぞれに対応したクリップが売っています。私はleiste24で購入しました。
境目を隠す…やつ
名前がわかりません(笑)ドイツ語では「Übergangsprofil」といいます。こちらは、ドア付近の部屋の境目に置かれるものですね。
釘などを使用して固定するものもありますが、面倒なので私たちは勝手にくっついてくれる接着剤つきのものを購入しました。接着剤付きは「selbstklebend」というワードで探しましょう。
フローリングDIYのために購入した道具
最低限のものしか購入していないつもりだったのですが、実際にフローリングをDIYしてみると「あれ?これ使わなかったな」というものがいくつかありました。必要だったもの・必要なかったものを併せてご紹介します。
必要だった道具
カッターナイフ・ペン・紙
いわずもがな。
電動式穴あけマシーン
ドイツ語で、「Bohrmaschine」です。ドイツのアパートには、暖房器具が固定されています。その器具のパイプの部分が床に刺さっているため、板に穴を開けなくてはなりません。
また、巾木(ライステ)をクリップで固定する際にも、壁に穴を開ける場合が多いです。
これがまためちゃくちゃ悩まされましたね〜。私はブランドに弱いので、BOSCHとかMakitaに目がいっちゃうんですけれども、高いんですよね。
というわけで購入したのは34ユーロと一番安かったBlack+Deckerのマシーン。Black+Deckerも、昔はブイブイいわせていた名高いメーカーらしいので、良しとします。実際、素人には細かな違いなんてわかりませんからね。
板切断機
フローリング板(ラミナート・Laminat)を切断するための道具です。ドイツ語では「Laminatschneider」。こちら、実は30〜70ユーロとけっこう幅があります。
私たちはWolfcraftのものを購入。使い心地は……まぁまぁです(笑)。おそらく少し高めの物の方が切れ味は良いのでしょう。あとは、勢いに任せず、慎重に丁寧に使うことをオススメします。でないと、私の夫のように板を割り、足を怪我します。
ノコギリ
ライステはLaminatschneiderで切断できないので、ノコギリでカットしました。電動は高いので手動です。けっこう疲れます。
床と壁の間をキープするやつ
ドイツ語では「Keile」というみたいなのですが、日本語ではわかりませんでした。
フローリングの板は木なので呼吸します。その結果、1年を通してわずかに膨張したり収縮したりするのです。そのため、板と壁の間には1〜1.5cmほどの隙間を空けておく必要があります。
Keileはそのための道具です。
必要なかった道具
板を最後にはめ込むときに使う道具
私は形から入りたいタイプなので、「フローリングDIYセット」なるものがあるとついつい購入してしまいます(´∵`)
今回も、あまりお金をかけずにやろうと思いながら、「これは必要やろ!」と思って購入してしまいました。
いりませんでした。
セットじゃなくて、Keileという床と壁の間を空けるためのツールだけでOKです。
巾木(ソッケルライステ)
道具ではないのですが、最悪の場合は巾木も省略できると思います。日本の一軒家のように、きちんと隅々まで仕上げなくても良いのであれば、ライステなしでも心地よく過ごす分には支障ありません。
その場合は、外に飛び出した防湿フィルムをきちんとカットしていれば見栄えも悪くないでしょう。
フローリングDIYで工夫したこと
フローリングのDIYに関しては、ドイツのYouTubeを参考にしました。
これだけを見ていると、いとも簡単にやってるな〜という感じなのですが、プロだからですよね。私たちはうまく行かないことばかりでした。
Keileはセロテープで壁に固定
Kieleはそのままでは簡単に床に倒れてしまいます。板と壁の空間を保持しようにもこれでは役に立ちません。
セロハンテープで壁にくっつけてしまうのがポイントです(๑✧◡✧๑)
斜めのところは紙で計測
私たちのアパートメントは、部屋の形が長方形ではありません。リビングなんて八角形なんです。
はじめは、こういう部屋のために角度を計測する道具を購入する予定でした。ただ、なんだか面倒になってしまい(またか)自力でどうにかできないかと考えた結果、紙を折って計測することにしたのです。
板に関してはこれでうまくいきました。
ライステには道具があった方が良いと思います。
さいごに
はじめは楽しそう〜だなんて気楽に考えていました。が、実際は想像以上の重労働です。
まず、床に向かいっぱなしなので首や腰が痛くなります。しゃがんでいると膝も痛くなります。一緒に行うパートナーが西洋人であれば、彼らは床に面して作業するのが日本人よりも苦手ですから、あまり使い物になりません(夫)。
完成したときには苦労が報われるほど嬉しくなりましたが、作業中はとても大変なので、予算に余裕がある方は業者に依頼することをオススメします。