京都宇治の老舗お茶屋さんまとめ!歴史・伝統・抹茶スイーツ比べ

抹茶ラテ

こんにちは、Soyです。

京都といえばお抹茶ですよね。京都旅行ではどこの抹茶カフェで抹茶スイーツを食べようか、お土産にはどこの抹茶スイーツを買おうか。京都にはお茶の老舗がたくさんありすぎて、どれを選べばいいのかわからない!とお悩みの方も多いのではないかと思います。

そこで、京都の老舗お茶屋さんの情報を一覧にしてまとめてみました。

お茶関連商品を物販しているお店や、茶寮をかまえて抹茶スイーツを提供しているお店など、様々です。取り扱うスイーツもお店によって多種多様!ぜひお気に入りを見つけましょう。

京都の老舗お茶屋さん情報まとめ

創業 初代・元祖 現代表 基盤 通販 社名 設立
京都宇治総本家 辻利 1860 辻利右衛門 辻俊宏 宇治 あり (株)辻利一本店 1950
宇治茶 祇園辻利 1860 辻利右衛門
三好徳次郎
(兄弟)
三好通弘
三好正晃
祇園 あり (株)祇園辻利 1949
茶寮都路里 1978 同上 同上 祇園 なし 同上 同上
辻利兵衛本店 1860 辻利右衛門 辻伸介 宇治 あり (株)辻利兵衛本店
宇治茶 伊藤久右衛門 京都 1832 伊藤常右衛門 北村公司 宇治 あり
(株)伊藤久右衛門 1952
通圓 1160 通円政久 通円 亮太郎 宇治 なし (株)通圓 1988
福寿園 1790 福井伊右衛門 福井正憲
福井正興
山城 あり (株)福寿園 1949
中村藤吉本店 1854 中村藤吉 6代目中村藤吉 宇治 あり (株)中村藤吉本店 1949
森半 1836 前河司 宇治 あり 共栄製茶(株) 1940
宇治 丸久小山園 1688-1704 小山久次郎 小山元治 宇治 あり (株)丸久小山園 1964
上林三入本店 1573-1592 上林三入 宇治 あり (有)三星園上林三入本店
上林春松本店 1558-1570 上林春松 上林秀敏 宇治 あり (有)上林春松本店 1952

京都宇治総本家 辻利

名前の通り、「辻利」の本家です。1860年に宇治茶の製造と販売を開業した初代・辻利右衛門(つじ りえもん)の後継者が、宇治を基盤に店を構えています。(苗字が辻利ではなく辻だったとは知りませんでした)

辻利といえば、祇園辻利が全国的に有名ですが、本家はこちらなんですね。

「京都宇治総本家 辻利」は、「守破離(しゅはり)」を精神にかかげています。

守・型や決まり事を守り、身につけること
破・他の良いところを取り入れること
離・独自に新しいものを生み出し、確立させること

守破離とは、千利休が説いた「利休道歌」から引用したものといわれ、茶道や武道における思想です。この言葉通り辻利は、伝統的なお茶の製法を守りながら、新しいお茶の可能性を探求し続けています。

辻利ソフト
京ラテ
引用:京都宇治総本家 辻利

辻利ソフトや京ラテは、手軽に濃い抹茶を楽しめると人気です。全国的に、茶寮物販併設の店舗を含めて8店舗展開しています。

オンラインショップでは、一部の商品を取り扱っています。

京ラテはアマゾンや楽天市場でも購入できます。

辻利の煎茶は私も愛飲中です♡

宇治茶 祇園辻利・茶寮都路里

さてさて、お次は辻利といえばの「祇園辻利」です。こちらは、先ほどの本家と暖簾分けをした辻利になります。初代の辻利右衛門の兄弟である三好徳次郎の後継者が代々引き継いでいるとのことです。

京都の有名花街・祇園を基盤にしているため、他府県の人にはこちらの方がよく知られていますね。

祇園辻利は、抹茶を使用したコスメを手掛けたり、洋菓子とコラボしていたりと、幅広い商品展開が特徴です。オンラインショップでも購入できますよ。

そして茶寮都路里は、祇園辻利がプロデュースしている抹茶をメインとしたカフェですね。同じように「つじり」と読みます。京都で3店、東京で1店営業しています。

辻利兵衛本店

こちらもまた、辻利関係ですね。辻利兵衛本店は、京都宇治総本家辻利の分家になります。初代・辻利右衛門は、17歳のころにおよそ907坪の茶畑を買い取り、辻商店を起業しました。そのときの屋号「やまり」を現在も引き継いでいます。

ちなみに、「利兵衛」というのは辻家が代々引き継ぐ名前のうちのひとつで、辻利右衛門が17歳のときに名乗っていました。

茶寮は宇治の1店舗のみ、あとは物販店が4店舗あります。オンラインショップも充実していますよ。

辻利兵衛本店の抹茶スイーツは、濃ぉぉぉぉい抹茶の色とお味が特徴です♡

宇治茶 伊藤久右衛門 京都

伊藤久右衛門は、宇治に3店舗も茶寮併設店を構える宇治を基盤とした宇治茶のお店です。あとは、京都駅と台湾の台北市に1店舗ずつあります。

伊藤久右衛門には大切にしている5箇条があります。

それは、独創性・宇治のお茶文化・京都の四季・食の安心安全、そしてお客様の思いです。これらをかかげ、日々お茶の製造・販売に取り組んでいます。

伊藤久右衛門の特徴としては、宇治を代表する宇治茶の農家さんと提携を結び、お茶の生産から製造、商品開発から販売までを手掛けている点ですね。そして宇治を基盤としていることから、宇治を訪れる観光客からの信頼も厚く、人気があります。

伊藤久右衛門の抹茶スイーツは、抹茶の味がしっかりと楽しめると評判です。さらに、お酒やワインとコラボするなど、独創的な幅広い商品展開が魅力です。オンラインショップは商品のラインナップが充実しているので、きっとお気に入りの商品が見つかると思います。

ちなみに私のお気に入りはこちらの抹茶だいふく……♡

通圓

宇治に1店舗だけ構えるこちらのお店は、なんと創業1160年。他と比べてもひときわ大昔です。これが本物の老舗ってやつですね(๑*o*๑)

通圓は、源頼政の家臣であった古川右内という武士から始まりました。古川右内はその後、太敬庵通円政久を名乗り、代々の子孫が通円の姓を引き継いできました。通円は、宇治橋を守護する役目を担い、道行く人々にお茶を提供していたのだそうです。

現在宇治で構えるお店は、1672年に建てられたもので、豊臣秀吉や徳川家康といった歴史上の人物がお茶を飲みに立ち寄ったという記録があるそうです。

通圓には残念ながらオンラインショップはありません。ただし、Faxや電話、あるいはメールにて注文することは可能です。ホームページで商品を確認してみましょう。

宇治のお店では、お茶だけでなく抹茶パフェなどのスイーツや、抹茶そばなども楽しめます。宇治に行ったら必ず訪れたい場所ですね。

福寿園

福寿園は、サントリー「伊右衛門」の元となった福井伊右衛門が創業したお茶のお店です。海外にも3店舗お店を持ち、世界的に有名な老舗ですね。

福井家の家訓として、「無声呼人」をかかげています。これは、人は徳のある者のもとへ引き寄せられるので、人は呼ぶものではないということですね。

そして、信用・得意先・技術・人材・資本を蓄積し、社会の発展に奉仕して豊かな生活を築き上げることを社是としています。

福寿園はお茶の販売だけでなく、お茶の淹れ方教室や抹茶造り体験などのワークショップにも力を入れています。詳しくはホームページを確認してください。

中村藤吉本店

中村藤吉本店もまた、初代中村藤吉から代々受け継がれてきた老舗のお茶屋さんです。代々の当主は「中村藤吉」という名前を襲名し、戸籍まで改名するのだとか。

宇治市がまだ宇治町だった大正元年には、三代目中村藤吉が宇治の町長を務めるなど、宇治の繁栄に多大な影響を与えました。

現在は、宇治に2店舗、京都駅と銀座、香港に1店舗ずつ、そして物販店を2店舗構えています。

中村藤吉といえば、抹茶だけでなくほうじ茶のスイーツも人気が高いですね。海外配送も対応するオンラインショップがあるので、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

森半

森半は、全国茶審査技術競技大会に2度も優勝した茶師を原料調達責任者として、高い品質の茶葉を取り扱うことにこだわりを持っています。

老舗であるにも関わらず、新しい技術や商品開発に手を休めることのない革新的な起業です。

森半は、茶寮を構えない物販のみのお店を2店舗経営しています。オンラインショップでも、各種商品を購入することができ、お中元・お歳暮に人気です。

手軽に抹茶プリンを楽しめる「抹茶プリンの素」を発見!「ほうじ茶プリンの素」もあります。

丸久小山園

丸久小山園(まるきゅこやまえん)は、本社を宇治に、京都市西洞院に茶房を構えています。西洞院(にしのとういん)では、本格的な茶室で抹茶スイーツを味わえますよ。

丸久小山園では、茶の栽培から製造までを一貫して行なっており、モットーとして「品質本位の茶づくり」をかかげています。全国茶品評会でも幾度となく賞を受賞していて、その高い品質は今もなお日々改善され続けているとのこと。

さらに丸久小山園では、そんなお茶の製造工程を一部見ることができる工場見学を定期的に行なっています。ホームページに詳細が載っているので、そちらから申し込んでください。

丸久小山園の商品は、高級感のあるパッケージでお洒落なので、ギフトにぴったりですね。

さいごに

京都宇治のお茶屋さん、実はまだまだあるんですね〜。今回は全国的にも有名なお店をピックアップしてみました。

こうしてみると、どこもかしこも老舗でありながら、オンラインショップをばっちりオープンしていますね。やはり、時代に合わせた変化が長年の経営を支えているのでしょう。

京都に訪れた際には、ぜひ少し足を伸ばして宇治に立ち寄ってみてくださいね(๑´ڡ`๑)♡

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