6年のドイツ生活を終えて日本へ本帰国する予定でしたが、渡航直前にフライトがキャンセルされてしまいました。
振替便は確保されていて、日程は元の予定日の翌日でした。
なーんだそれくらいなら大丈夫じゃーん、なんて思いつつ案内をよく見たら、あろうことか「Pet in Cabin(ペットの機内持ち込み)」のステータスが「拒否」になっているではないですか!
テキストで問い合わせても「確認中です。お待ちください。」のみ。電話はまったくつながりません。それは他の航空会社も同じでした。
犬連れの場合は予約前に電話で確認するか、航空会社によってはオンラインでオプションとして追加できるのですが、どこもかしこもつながらないしオプションも付けられない状態。
すべては昨今の世界情勢の影響によるものです…(2022年3月)。
当日までこの状態では大問題!仕方がないので日本帰国は諦め、電車で夫の実家へ向かうこととなりました。
目次
ベルリン → フィレンツェに電車で行くには
「Trainline」で検索してみました。
すると、
- ベルリン→ミュンヘン by DB(ドイツ鉄道)
- ミュンヘン→ボローニャ by ÖBB(オーストリア連邦鉄道)
- ボローニャ→フィレンツェ by ITALO(イタリア高速鉄道)
という行き方を発見!実は、犬連れでなければミュンヘンから乗り換えなしでフィレンツェに行くÖBBのnightjetという選択肢もあったのですが、犬連れでは空きがありませんでした。
でも、ボローニャ駅はとてもシステマチックで乗り換えが超簡単なので、それほど負担にはならないと思います。
コロナ禍の事前準備… ベルリンのルールとイタリアのルール
まず家の最寄駅からベルリンHbfまでのS-Bahnに乗るために抗原検査が1回、そしてドイツからイタリアに入国するために抗原検査が1回必要です。
めんどくせーぃ!でもワクチン未接種のため仕方ありません。
BVG(ベルリン市交通局)用のローカルなテストはおそらくイタリアでは有効でないだろうとのことで、Haupt Bhfで旅行用のものを受けることにしました。英語で証明書が発行されるため安心です。

ちなみにイタリアは、もしワクチンパスやテストの陰性結果がなくても「5日間隔離後に自費でテストする」なら入国できるようでした。
いきなりトラブル!予約した電車がキャンセルになった

ベルリンHbfから出発する予定だったDB(ドイツ鉄道)の電車が「Zug fällt aus(運行停止)」に……。
は???と軽くパニック(笑)
スーツケース + 犬用の荷物バッグを左手に、犬を入れたバッグを右手に、背中には重いバックパック。
外はめっちゃ寒いし、寒さに弱い愛犬に自分のマフラーを巻きつけているので余計寒いし、これで電車が来ないとかどうしたらいいわけ???(ちなみに夫はもともと飛行機を取っているので別行動)
パニック → 泣きそう (荷物抱えてインフォメーションまで行くの無理)→ イライラ
と、最終的には心底腹が立ってきて「予約なんかクソ食らえだ!」と次に来たミュンヘン行き電車に乗ってやりました。約30〜50分間隔で運行していたので……。
DBのルールはよく知らないため、予約した番号と違う電車に乗っていいものかどうかはわかりません。内心ドキドキしていましたが、何か言われたら事情を説明すれば良いと思っていました。もし「降りろ」なんて言われたらケンカしてやる!とまで思っていました(笑)。
実際には、チケットを確認に来たスタッフさんは「問題ないよ〜」と言ってくれて、私の前に座っていた女性も私と同じく前のキャンセルされた電車を予約していたようでした。
つまり「DBで予約した電車が突然キャンセルになったら次の電車に乗ってOK!」です!良かった〜。。。
またしてもトラブル!犬と眠れない夜…

ベルリンを16:00に出発…ではなく結局17:00くらいに出発して、ミュンヘンに着いたのが約21:00でした。
雨降ってるー。しかも結構強めに降ってるーーー(泣)
この大荷物ではもちろん傘なんてさせないし、両腕がすでに千切れそうだけども犬におしっことうんちさせたいので散歩がてらホテルまで歩くしかない!
目的地は駅から800m先の「B&B HOTELS」です。ドイツ・イタリア・フランスなどヨーロッパの国の主要な駅や空港の近くに点在しているお値段お手頃の便利なホテルです。
犬連れもOK、チェックインもオンラインでできて(部屋の鍵は番号プッシュ形式)、さらに結構キレイ!
着いたときにはもう手に力が入らなくて、ホテルに入るための2段のステップさえも荷物を持ち上げられないくらいクタクタ&雨でビショビショ……。
私のコンディションは最悪でしたが、清潔感のあるお部屋についてやっとホッと一息できることになりました。ホテルに着いたら夕飯買いに行こうと思っていたけど、もう無理……。シャワー浴びて犬にご飯あげておやすみすることに。


すると……、部屋の外で人がうろうろ歩いたり電話で話したり、それが夜中ずーーーっと続くではありませんか。
私自身は気にならない程度だったのですが、やはり犬は気にします。ずっと部屋の外を警戒して、さらに吠えたり唸ったり。
犬にとっても大変で疲れる1日だったろうに、慣れない環境で外を警戒し続けなければいけないのはかなりしんどかったんじゃないかと思います。ごめんね、人間の都合で振り回して……。
そして吠えるときはさすがに止めないといけないので、私も寝られません。めっっっちゃ疲れた。。。
席がなーい!最後までトラブル続きでさらに…
さて、翌朝は6:30にチェックアウトして再びミュンヘン駅へ戻ります。

B&B HOTELSでは€8で朝食がついてきますが、時間が合わないので駅で買って食べました。ヴィーガンラップとブラウニー。なんかすごく美味しかったな…なんでだろ……(疲れてる)。
DBもÖBBもさぁ、なんで長距離列車ってこう入口がこんなに階段なわけ!?!?だいたいみんな荷物でかいやん??出入りしやすいように平坦に設計しなよ!!
(車椅子の場合はバリアフリー対応になるっぽい)
と、まだ手に力が戻らない状態の私は必死こいて荷物と犬を抱えて乗車したのでした……。
そして席がない!チケット代と席代は別でした!!!
イタリア人うるせ〜… でも犬がリラックスしてるからOK!
席がないっぽい?と気づいて近くにいた女性に尋ねると、席代は+€4で別とのこと。やっすぅ〜。€4でこの差はきっつぅ〜……。
でも「前の方の車両に自由席があるはず!」と教えてもらい、荷物と犬を抱えて移動しました。
多分よっぽどヨロヨロしていたのでしょう。先ほどとは別の女性(話を聞いてたっぽい)がさっさと私を通り過ぎて前を確認に行き、「あっちの車両に自由席があったよ」と教えてくれました。天使!!
でも実際そのときの私は頭が働かず「(え、あなた誰?なんで私に言うの?まぁでも)ありがと。」とかなりそっけない態度だったと思います(涙)。ごめんなさい!!

自由席の車両はガラガラで、4人用の空間を私と犬で自由に使うことができました。そう思うと、結局は席が決まっていなくて良かったのかも。
はぁ〜これでやっとリラックスできるわー、と思った矢先。。。とんでもなくうるせぇおしゃべり野郎どもが乗車してきました。

ほんま、どんだけしゃべるん?声でかすぎん??朝からハイテンションすぎんー???
てな具合で、隣にいたイタリア語ペラペラのオーストリア人お姉さんと話が盛り上がりすぎて最初から最後まで(だいたい6、7時間)ずっとしゃべり続けていました。
ウソダロ、おまえラ…ワタシきのうネテナイ、カラダいたイあたまイタイヨ。。。
でも犬が超リラックスしてるから結果オーライ!

電車が遅延!次のフィレンツェ行きに乗り継げるか!?
ベルリン発のDBはICEという高速列車だったのですが、ミュンヘンから乗ったÖBBの列車はすっごいのろのろしてました。
海外では電車の遅延は当たり前と認識しておかなければいけません。しかし、ボローニャでの乗り換えに30分しか時間を確保していなかった私は気が気でなくソワソワソワソワ。
結果的には、10分しか乗り継ぎ時間がありませんでしたが、ボローニャでの乗り換えはとても簡単だったのでフィレンツェ行きの列車には無事に間に合いました。
良かった〜〜〜。
フィレンツェの駅で夫の両親と合流し、そのまま空港へ夫を迎えに行きました。犬も夫と会えて安心したようです。はぁ〜〜〜疲れた!!
さいごに。ビビリの犬連れは2歳の子連れ並みに大変
うちは子なし夫婦です。子育ての大変さや子連れのお出かけの大変さは想像でしかわかりません。
でも!犬連れも結構大変やで、ということを伝えたい!!
とくにうちの犬のようにビビリなわんこは、駅のホームが滑りやすい床だと一歩も歩かないし、自分のおもちゃやご飯が入ったバッグにもビビって突然横に飛びのけたりするし、何にでも興味があるからいろんな方角に歩きたがるし、分離不安があるから私一人だと長距離列車でもトイレに行けないし……。
大変なんやでー!!!
今度から犬を連れて長距離移動するときは、せめて荷物はバックパックだけにしよう。
そう心に決めたのでした。
お疲れっした!!!