【ティアハイム】虐待されたピットブル【動物たちの運命】

pitbull

こんにちは、Soyです。こちらのページでは、ベルリンの動物保護協会”TVB(Tiershutzverein für Berlin)”が発行するマガジン「tierfreund」の一部をご紹介します。ドイツ人の友人の助けを借りながら、翻訳及び補足等をしていますが、一部読みにくい文章があるかもしれません。ご了承ください。

今回は、ティアハイム(動物保護施設)に運ばれた大型犬ピットブルのお話です。

虐待されたピットブルに与えられた幸運

レオは、体重40kgの大きな、それでいて愛らしい1匹の犬です。彼は、以前住んでいた家で酷い虐待を受けていました。信じられないほどの残虐な行為に、耐えなければいけない日々を過ごしていたのです。

レオが1歳半でティアハイム に来たとき、腫れた口からは血が滴っていました。後頭部には、ぱっくりと開いた傷がありました。しかし、獣医師たちをより心配させたのは、ちょうど脊柱に沿って負った、長く深い傷でした。

しかし幸いにも傷は見た目よりもひどいものではなく、レントゲン撮影では脊柱損傷や脊髄損傷の疑いも確認されませんでした。

翌日から6週間、レオは動物病院で愛情のこもった世話を受け、栄養のあるドッグフードで体力を回復させました。彼の傷は、心の内側から治癒されなければなりません。また、傷口は毎日洗浄され、塗り薬で治療する必要がありました。

つらいプロセスでしたが、レオは静かにじっと耐え忍びました。

レオは、病院ですぐに人気者になりました。はじめこそ、シャイで控えめだったのですが、人間にもすぐに打ち解ける愛情深い犬になりました。レオが救出されて、ティアハイム に運ばれてからこれまで、人間を含めたすべての生き物が彼の大きなハートに包まれていたのです。

そうこうするうちに、この優しい大きなレオを引き取ってくれる素敵なお家が見つかりました。彼は現在、ベルリンの街の外れで、彼を救ってくれた婦警さんの知人女性のところで暮らしています。この女性とレオは、お互い一目見た瞬間に運命を感じ合いました。レオは、いつも彼女のそばに寄り添い、寝るときも彼女のベッドのすぐ隣にいます。

レオは、ピットブルという犬種であることと、美しい琥珀色の瞳で、出会う人すべてを魅了しています。

時が経つにつれ、家にいる2匹の先住猫たちともうまく関係を作れるようになるでしょう。猫たちは、まだ彼について、なぜこんなにも長い時間遊びたがるんだと不思議に思っているようなのです。

小さくなった傷跡はもう、彼のひどい過去を想像させることはありません。彼は今、毎日飼い主の女性から笑顔を引き出すような、すっかり幸せで陽気な犬になったのです。

Tierschutzverein für Berlin
日本語訳の掲載は、広報担当者の許可を得ています。

ピットブルとは

ピットブルの正式名称は、アメリカン・ピット・ブル・テリアです。

19世紀のはじめ、イギリスでは犬に雄牛を襲わせるという非常に残虐な見世物がありましたが、この見世物は動物虐待の観点から19世紀の中頃に禁止されます。しかし、次は闘犬が人気を博することになりました。ピットブルは、もともと闘犬用の犬として、ブルドッグなどと異種配合され作られた犬種なのです。

闘犬として戦うために、強靭な体と、攻撃的な性格を追求して作られました。高い攻撃性を持ちながら、ピットブルは人間を噛むことを好みません。それは、闘犬中に犬同士を引き離す際に、人間自身が傷つかないようにするために改良されたからです。そのため、訓練次第では非常に従順な個体になりえます。

ニュースなどで耳にするピットブルの事故は、その多くが飼い方を知らない飼い主や、ピットブルの攻撃性を利用しようとする悪意ある人間が原因なのです。

人間の悪趣味な趣向により生み出され、さらに欧米の一部では「危険だから」と飼育を禁止され、ピットブルであるということを理由に殺処分されてしまうこともあります。

しかし、本来ピットブルは、狂暴なだけの犬ではありません。家族に対して愛情深く、従順で我慢強い性格です。きちんとした訓練のもとに飼育されるのであれば、とても優れた家庭犬としての魅力を発揮します。

この記事を読んで

この記事を読んで、虐待を受けていたレオは、よく本来の攻撃性を出さずに耐え忍んだものだと思いました。きっと、飼い主に従順で、飼い主のことを愛していたのではないかと思います。

ピットブルを飼育するためには、きちんと訓練される必要があります。飼育を禁止するのではなく、資格制度を制定するなど、正しく飼育されるための下地を作るべきではないでしょうか。資格取得はハードルが高いです。その分、安易にピットブルを手に入れようとする人も減るはずです。もちろん、ブリーダーの数も制限する必要があると思いますが、それはピットブルに限ったことではありませんよね。

犬や猫、動物を飼育するなら、まずは動物保護施設で里親を待っている彼らを受け入れてください。それが当たり前となる日が来ることを、心から願います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)