【ティアハイム】見捨てられた犬、猫になれない猫【動物たちの運命】

dog with sad face

こんにちは、Soyです。こちらのページでは、ベルリンの動物保護協会”TVB(Tiershutzverein für Berlin)”が発行するマガジン「tierfreund」の一部をご紹介します。ドイツ人の友人の助けを借りながら、翻訳及び補足等をしていますが、一部読みにくい文章があるかもしれません。ご了承ください。

今回は、ティアハイム(動物保護施設)に運ばれた犬と猫のお話です。

ティアハイムの前に置かれた”ゴミ” エディとモリー

dog with sad face

犬が飼い主を失う。いつもその原因となるのは、飼い主がもう面倒をみることができない、あるいはもう面倒をみたくないからといったものです。身勝手な理由でペットを捨てるなんてことは、してはいけません。本当は、してはいけないのです。

1月がもう少しで終わろうとしているある日、ティアハイムの前に2匹の犬が放置されていました。1匹は、エディという名前の4ヶ月の子犬で、雨の中紐で繋がれて、かたわらには彼の毛布が入ったゴミ袋と小さなメモがありました。もう1匹は年老いたメスのビーグル犬モリーで、ティアハイムの敷地の柵に繋がれていました。モリーは風邪を引いており、また自分の状況に動揺しているようでした。

人に撫でられたり抱きしめられるのが大好きなモリーは、2月の初めに手術をして、悪性の腫瘍を取り除かなければなりませんでした。今のところ、幸運なことに腫瘍の転移はありませんが、この癌は再発する恐れがあります。しかし、だからといってなぜ彼女は自分の家を追い出されなければいけなかったのでしょうか。ルールとして、飼い主のことを信じている自分のペットを、誰かに押し付けたり簡単に捨てる、そんなことがあってはならないのです。

少なくとも、最後の責任ある行動として、ティアハイムに正式に連れてくるという義務があります。そうすれば、我々は彼らの名前だけでなく、病気の可能性などについても情報を得ることができるのです。”捨てる”という選択の理由に、引渡し手数料がかかることを挙げるべきではありません。引渡し手数料は、1匹の犬で60ユーロからです。いずれにせよ、このお金でも世話代としては足りないのですが、エサや薬代の助けにはなります。

エディはしばらく下痢に苦しんでいましたが、そうこうするうちに回復し、3月の初めに新しい素敵な暮らしを手に入れました。モリーもまた幸いなことに、2月の中旬から新しい女性の飼い主と暮らしています。

大きすぎる猫の大きな夢

fat cat

年の初めに、飼い主を亡くした1匹の猫ズシがティアハイムに来ました。ズシは、かなりの肥満体でした。彼女は、長時間足で自分の体重を支えることもままならず、重い関節症に苦しんでいました。猫が本来できること、狩りやジャンプ、遊んだり走ったり自分の体をなめてキレイにしたりといったこと全てが、彼女にはできません。ただ単に、太り過ぎなのです。標準的な体重として、5〜6kgでなければいけないのに、ティアハイムに来たときのズシの体重は10kgでした。

彼女は自分を綺麗にすることができないため、毛の一部を狩る必要がありました。猫のことを知っている人なら、清潔でいることが猫にとって、とても大切なことだとわかりますよね。なぜこんなに太ってしまったのか、私たちにはわかりません。おそらくは、ズシがエサをせがんだときに、「ダメ」と言えない間違った愛情でエサを与え続けたり、もしくは、いつも人間の食べ物を与えていたりしたのでしょう。悲しいことに、そのせいでズシは普通の猫ができる生活をおくれなくなってしまったのです。きっと彼女もまた、キャットタワーの上から世界の様子を観察してみたかったでしょう。だけど、これまでは考えられもしないことでした。

ズシは、はやく素敵な家庭を見つけたいと望んでいました。それは、彼女のためにたくさんの時間を取れて、彼女の減量を慎重に手助けしてくれ、また毛の手入れをきちんとしてくれるようなお家です。ズシの中には、愛を求めて新しいものを発見したいと思う小さな猫が眠っているのですから。栄養価のあるウェットフードへの切り替えや、愛情あふれる世話など、繊細で敏感な飼い主が必要です。

そして、ズシは3月の頭に、新しい家へと引っ越しました。彼女は現在レニという名前で、忍耐強く思いやりのある女性の飼い主と暮らしています。標準体重には届いていませんし、関節症もまだあります。でも、少しずつ減量しているとのことです。きっといつか、ソファの上で跳ねたり、高いところから観察できるようになるかもしれませんね。

Tierschutzverein für Berlin
日本語訳の掲載は、広報担当者の許可を得ています。

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ティアハイムには、さまざまな状況の動物たちが助けを求めて訪れます。しかし、中には身勝手な飼い主によってティアハイムの前に捨てられる動物もいるんですね。もう飼えなくなってしまった場合に、ティアハイムでは手数料を払うと動物を引き取ってくれるシステムがあります。ティアハイムに引き渡すことも身勝手に感じますが、その手数料でさえも払いたくないという人たちが”捨てる”という選択肢を取るのです。

かわいいから、欲しいからと理由で動物を飼い始めることは理解できます。しかし、躾がうまくいかないから、年老いて医療費がかかるから捨てる、これは許されることではありません。動物を飼うときは、動物のためにかかる時間や費用をきちんと確保する、そういった最低限の条件を満たせているか慎重に判断すべきです。

私も子供の頃に、1匹の犬を飼っていました。とても愛情深く人懐こい女の子でした。私が大学生になってからは、あまり家に帰らなくなってしまったのですが、それと同時に彼女と触れ合う時間も激減してしまいました。老犬になってしまった彼女は、きっととても寂しい気持ちだったと思います。そのときの彼女の気持ちを思うと、今でも後悔でいっぱいです。あの頃に戻って、彼女を抱きしめたいです。どうか、この世から悲しい思いをする犬や猫がいなくなりますように。

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